2015年06月12日

■シリアから逃れ、現在はトルコでNGOスタッフとして、シリア人の支援活動に取り組むアラーさんに聞く

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シリアのアレッポ大学で日本語を学び、戦闘が激しくなった2012年にトルコに避難し、現在は、トルコでNGOスタッフとして、同じようにシリアから逃れてきた人たちの支援活動に取り組むアラーさんにお話をうかがいました。
アラーさんは、避難後7カ月は、おじいさんの友人だったトルコ人の家に住まわせてもらい、そこでトルコ語を学び、その後、トルコに住むシリア難民の手助けをすることが自分の義務だと思い、NGOでシリア難民支援のしごとを始めたということです。

内容は、

トルコでの支援活動
支援を通して感じること
リスナーの皆さんへのメッセージ

―となっています。
日本の人たちに伝わるように、日本語で話してくださいました。
内容の文字起こしは以下の通りです(協力:大阪大学人間科学研究科 山本香さん)。
ぜひお聴きください!

【自己紹介】
こんにちは、アラーと申します。生まれも育ちもシリアです。シリアのアレッポ大学で日本語を勉強しました。日本語を勉強したのは、日本の人々が好きだからです。

【仕事の内容】
仕事では、教育、社会支援、子どもの保護を担当しています。トルコのシリア人学校を訪問し、必要な設備を提供しています。子どもに幸せと笑顔を届けたいと思っています。
また、週に1度、トルコで暮らすシリア人のためにラジオでトルコで生活するコツを話しています。

【仕事のなかで感じること】
仕事をしながら、支援が必要な難民がたくさんいると感じます。そのニーズに対して、トルコで活動するNGOは少なく、サポートも十分ではありません。
紛争が始まる前、私たちのシリアでの暮らしはとても良いものでした。ですが、紛争が始まったあと、状況はどんどん悪くなっていきます。
たとえば教育に関して、トルコのシリア人学校では、1クラスに50人以上のっ生徒がいて、きちんと情報が受け取れません。先生たちは給料もないのに、家族の面倒をみなければなりません。彼らは学校を離れ、家族を養うためのお金を求めて別の仕事を探すこともあります。
また、今でもトルコ政府はシリア難民を「ゲスト」と呼びます。私の場合はNGOで働けていますが、たくさんのシリア人は仕事もなく家を借りるのも難しいです。

【日本の人へのメッセージ】
私達は特に子どもたちのために教育を必要としています。この世代が失われないように、トルコだけでなくヨルダン、イラク、レバノンで子どもたちが教育を受け続けられるよう支えていきたいです。
もちろん教育のように大きな仕事のためには、政府による支援が必要ですが、あなたたち一人ひとりが手を貸してくれて、それを私達の手と繋げれば、それは大きな動きになります。
日本からもたくさんのグループがシリアの子どもを支援しようとしてくれています。その支援には本当に感謝しています。
どうかシリアの子どものことを心に留めておいてください。彼らには、明るい未来を手に入れる権利があります。

posted by 難民ナウ! at 17:46| シリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月14日

【シリア特集2】シリアで考古学の研究を続け、現在、イブラ・ワ・ハイト(アラビア語で「針と糸」)の発起人として活動する、山崎やよいさんに聞く

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シリアで考古学の研究を続け、現在は、イブラ・ワ・ハイト(アラビア語で「針と糸」=長引くシリア紛争で生活基盤のすべてを失いつつある女性たちに『針と糸』で収入の道を開くプロジェクト)の発起人として活動する、山崎やよいさんにお話をうかがいました。

内容は、

山崎さんとシリアの関わり
支援ではなく協働作業としてのイブラ・ワ・ハイトの活動について
「難民」と呼ばれることに抵抗を覚えるシリアの人々について
私たちにできることについてのメッセージ

―などとなっています。

ぜひお聴きください!
イブラ・ワ・ハイトのfacebookページはこちらです。
写真は、刺繍に取り組む女性たち((c)山崎やよいさん提供。プライバシー保護のためモザイク処理をしています)
posted by 難民ナウ! at 19:35| シリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月27日

■【シリア特集1】シリアから他国に逃れた子どもたちの教育問題について研究する、大阪大学人間科学研究科の山本香さんに聞く

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シリアからトルコに逃れた人たちの中でも、とくに子どもの教育問題について研究する、大阪大学人間科学研究科の山本香さんにお話をうかがいました。

内容は、

山本さんがシリアの研究を始めるようになったきっかけ
研究内容
「難民」という言葉について、実際にシリアの人たちと出会って感じたこと
リスナーの皆さんへのメッセージ

―などとなっています。
ぜひお聴きください!

posted by 難民ナウ! at 14:16| シリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする